筆者はトレーニング指導から小説の執筆までマルチな才能を誇る、
F FitnessSupport(エフ・フィットネスサポート)代表の伊藤謙治氏!ネット上のさまざまな筋トレ動画を紹介しつつ、筋トレに関するあんな話やこんな話をウィットにとんだ語り口で紹介!
【 第21回 海鮮丼!......もとい、回旋どーん! 】
ボンジョルノ。以前私がアニメオタクという話をしましたが、オタクはオタクでも普通のオタクです(意味不明)。要するにメジャーどころのアニメをよく見る、いたって健全な(?)オタクというわけです。こんな商売してることもあって、スポーツものや部活ものもよく見るんですが、なんとトップアスリートさんにもそうしたアニメファンはちょいちょいいるそうで。
中でも有名なのは、フィギュアスケートの世界チャンピオン、エフゲニア・メドヴェージェワさん! エキシビジョンプログラムで、セーラームーンの格好して滑るおねーさんと言えば、わかる方もいるんじゃないでしょうか。ガチオタのメドヴェージェワさん以外にも、フィギュアスケーターさんの間では、自分たちの競技を題材にした大ヒットアニメ『ユーリ!!! on ICE』のファンは多いんだとか。若干ホ○ホ○しいですけど、たしかに面白いですよね。見てるとカツ丼食べたくなるし。久保ミツロウさんのキャラデザもグッドです。
......そろそろとなりで筋次郎が冷たい目をし始めたので、本題に入りましょう。なんでメドヴェージェワさんや『ユーリ!!! on ICE』の話をしたかというと、今回はそこに関係したエクササイズをご紹介するからです。というわけで、どうぞ!
またしても人間でトレーニングかい! しかも今度は赤ちゃんじゃん! 危ないじゃん! というつっこみは置いておいてくださいませ。
「赤ちゃんでこれやってたら、面白そうだなあ。試しに"russian twist with baby"で検索してみよっと......って、あるやんけ! しかも複数!」
と、動画探しが今回はやたらとスムーズだったのは内緒。
負荷を赤ちゃんにするかどうかはさておき、メドヴェージェワ選手の母国であり『ユーリ!!! on ICE』でも多数のキャラが登場する彼の国の名を冠した、「ロシアン・ツイスト」が今回のエクササイズ。ちなみに名前の由来は不明です。動画よりもむしろこっちを熱心に調べたんですが、これといった語源にたどり着けず......。発見した方は、ラウンドフラット社までご一報を。すんません。
ロシアン・ツイスト自体は、これはもう見てわかるとおり脇腹のエクササイズです。フッキンした上体で、上半身を左右に捻ることで左右の腹斜筋をいじめる超有名種目の一つ。赤ちゃんでやる人は小数派でしょうけど、ダンベルやメディシンボールでガシガシやってる人、ジムでもよく見かけますよね。
ポイントとしては、
・視線も左右にしっかりついていく
・おへそから下は安定させて、上半身をしっかり捻る
といったところです。
意外に知られてないんですが、人間の腰って回らないようにできてます。動くとしても、せいぜい左右5度ずつぐらい。じゃあどこで身体を回すかっていうと、その上下にある胸椎や股関節ってわけです。よくゴルフ場でお父さんたちが、「腰が回んねえんだよなあ」なんて仰ってますが、じつは当然のことなので、上半身や股関節をしっかり使えるようにしてあげましょう。
そういった意味でも、ロシアンツイストはとっても有用です。上手になったら、セーラームーン姿のメドヴェージェワさんと踊れるかもしれませんが、下手なままだったら「月に代わっておしおき」されることでしょう。ちなみに私はセーラーマーキュリーのほうが......っと、筋次郎があきれた顔でほんとにメディシンボールを持ってきたので、今日はここまで。チャオ。
コメント:
意外に知られていませんが、人間の腰って回旋、つまり回すことはほとんどできません。ですから、その上のみぞおちあたりからしっかり回すようにしましょう。ちなみに、首もまわらない人は借金が原因かと思われます。
強化部位:
腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋
*筋肉動画図鑑で一つひとつの筋肉を詳しく見ることができます。
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