著者の言葉
私がこの本で伝えたいことは、受験生こそ運動する必要があるということです。
なぜなら、運動は成長期にある青少年の身体の発達を促すために不可欠であり、さらに受験勉強においても、脳の働きを高め、勉強効率を上げることができるからです。逆に言えば、半年から1年以上続く受験活動において、勉強だけに追われ、運動不足や睡眠不足に陥ってしまうと、心身の健康を損ない、勉強効率も上がりません。
私が行った調査によると、受験生の93%が運動不足であるという結果が出ています。これは成人のどの年代よりも高い値であり、深刻な状況であると言わざるを得ません。体育の先生や地域の運動指導者だけが青少年の運動や健康に関わるのではなく、受験生を取り巻く大人たちがサポートすることが必要です。
学校や塾の先生方においては、ぜひ本書で紹介する受験生体操を授業前や授業の合間に実施していただきますよう、お願いいたします。短時間でも体を動かすことで、座り過ぎや運動不足が解消されるほか、心身がリフレッシュし、眠気解消や集中力アップで勉強効率も高まります。
保護者の皆様方においては、受験生が不活発な生活に陥らないよう、受験勉強の進捗だけでなく、子供たちがアクティブに生活できているかにも注意を払っていただきますよう、お願いいたします。そして、勤労・子育て世代の大人はとかく運動不足、座り過ぎになりがちですので、ぜひ受験生体操をお子様と一緒に行い、保護者の皆様の健康づくりにもお役立てください。
著者紹介
内藤 隆
運動指導者/健康教育コンサルタント
これまで子供からシニア、初心者からアスリートまで10,000名以上に運動指導を実施。現在、受験生の運動不足と座りすぎを予防する研究に従事するほか、デスクワーカー、高齢者を対象とした運動プログラム開発、学校・企業・地域での講演、運動指導者向けの教育研修を数多く行っている。明治大学サービス創新研究所研究員、株式会社CSUP代表取締役、パーソナルトレーニングジム「オーワン銀座」代表、早稲田大学エルダリーヘルス研究所招聘研究員などを務める。 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。修士(スポーツ科学)。健康運動指導士。 受験生ヘルススタディHP
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