気になる数字

【 90% 】


毎日暑い日が続きますが、日焼けを気にして外出時には必ず日焼け止めクリームを塗り、日傘をさす、という方も多いでしょう。しかし、過度な「日よけ」は、高齢になったときにビタミンD欠乏症を招き、日常動作に支障をきたす可能性があるようです。
最近オランダで、65~88歳の高齢者のグループと55~65歳の初老者のグループを6年間調査した研究結果が発表されました。高齢者のグループでは、血中のビタミンDレベルが低い人たちは高い人たちに比べて、椅子に座る、立ちあがる、家の周りを散歩する、といった簡単な日常動作が困難な人たちが1.7倍にもなったといいます。一方、55~65歳の初老者のグループでも、ビタミンDレベルが低い人は、日常動作の少なくとも1つに支障を感じるという結果だったそうです。
報告によると高齢者のなんと90%がビタミンD不足とのことです。骨や筋肉をつくるのに大切な役割を果たし、その不足が骨粗鬆症や心臓病等さまざまな病気の元になるといわれるビタミンD。1日10分間、顔や手足を太陽にさらすだけでも十分な摂取ができます。日差しを過度にさけるのは、皮膚がん対策には良いかもしれませんが、ビタミンDの摂取も低くしてしまうようです。

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