気になる数字

【 6か月 】


母乳には、赤ちゃんを病気から防ぐさまざまな抗体が含まれており、感染症、アトピー性皮膚炎、肥満、糖尿病、小児白血病、さらには突然死症候群などの危険率も低くするといわれていますが、子どもの知能の発達にもよいという報告。
母乳と知能の関係を調べた最新研究では、1312人のお母さんと赤ちゃんを赤ちゃんたちが7歳になるまでを追跡。母親の知能や子どもの家庭環境等、知能に影響するような要因を取り除いた上で比較したところ、より長い間母乳で育てられた子どもほど、3歳時の言語スキルや7歳時の発話能力が高かったということです。
研究では、魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸が脳に影響を与えるという報告に基づき、母乳を与えている間母親がどのくらい魚を食べたかも調査しています。この結果については、統計的有意差がでていないということですが、少なくとも母乳授乳中に魚を食べることが、子どもに悪影響を及ぼさない、つまり、魚に含まれる水銀が脳に悪影響を及ぼすといった懸念が取り除かれた、と解釈されています。
少なくとも生後12か月は母乳で育てる、そして最初の6か月は母乳のみの授乳が望ましい、と多くの研究機関が主張しています。アメリカでは、70%の母親が母乳ですが、アフリカ系アメリカ人に限ると50%、さらに生後6か月の時点では、35%、20%にそれぞれ減ってしまうといいます。つまり、母乳授乳をするかどうかよりも、それが長続きしていないことが問題だと専門家は指摘しています。
母乳が良いことは古来変わらぬ真理と思いますが、私が子育てをしていたはるか昔は「紙おむつが赤ちゃんをダメにする」という主旨の本がベストセラーになっていました。そのおかげで、かみさんに晒のおむつ洗いをよくさせられました。では紙おむつはどうなの?と思いました(笑)。

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