気になる数字

【 25秒に1人 】


今年も夏の甲子園が始まりました。多くの熱戦がみられることと思います。春に772球を投げて話題になった済美の安楽投手も注目の的です。投げ過ぎ、アメリカでは考えられない、など海外のメディアでも取り上げられましたが、今、25秒に1人の割合で子どものスポーツ事故が発生しているという報告。
Safe Kids Worldwideの調べによると、スポーツ関連のケガで救急病院を訪れる数は、なんと1年間に135万件。救急治療を受ける子どもや青少年の20%にあたるそうです。バスケットボール、サッカー、野球、アイスホッケー等、14の競技について調べたところ、最も多いのは捻挫や骨折、打撲などですが、懸念すべきは12%(16万3千件)が、脳震盪で病院に運ばれたという事実です。これは、3秒に1人という割合になります。
多くのトップアスリートを診察している高名な整形外科医アンドリュー博士によると、やり過ぎによる障害が目立ち、とりわけ野球に多い、そして、年々彼のクリニックを訪れる患者が低年齢化しているといいます。
適切な水分補給、ウォームアップやストレッチなど、傷害予防のための方法を子どもたちに教え、十分な休息を取ること。万一、ケガをした時はためらわずに報告することが大切です。多くの場合、子どもたちは監督やチームメイトを気遣い、ケガをしても退場しない傾向があります。今こそスポーツ文化に変化を起こさなければならない時だと伝えています。

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