気になる数字

【 アメリカの親の90% 】


「怒鳴られて育った子どもは、行動異常をしめす」というアメリカの研究報告。
ペンシルバニア州の13歳の子どもたちを調査したところ、親に怒鳴られて育った子どもは、14歳になるまでになんらかのうつ症状を呈し、さらに、親にウソをついたり、学校で反抗的な態度を取ったり、盗みや喧嘩をしたりといった問題行動をとっているといいます。
子どもが大きくなるにつれて、体罰から言葉でのしつけにかわっていきますが、多くの親が「怒鳴るのは愛情からで、そのことを子どもはわかってくれている」と思いがちです。
しかし、それは子どもには伝わっておらず、自分が怒鳴ることが将来子どもの問題行動を引き起こす原因になっていることなど、夢にも思っていないと伝えています。調査によると、アメリカの親の90%が、少なくとも1回以上子どもを怒鳴りつけたことがあり、さらに半分の親は、ひどくののしるような言葉を子どもにつかったことがあるそうです。
当たり前の調査結果に聞こえますが、怒鳴らない、叱らないでいることは難しいものです。「子どもはほめて育てる」というのもなかなか実践できないことです。日本では、言葉の暴力とともに物理的暴力、体罰もまだまだ問題ですし。子どもを怒鳴っても子どもの行動を改善することには役立たず、かえって悪化させている、という事実を改めて肝に銘じたいものです。

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