気になる数字

【 5万ドルが200ドルに 】


ちまたではiPhone5の発売が大きな話題となりましたが、今や医療の現場でもスマホアプリが大流行という話題。
アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局 )は、今まで行っていた医療用アプリのチェックを動作不良により患者に危害を加える可能性のあるアプリに限って行うことを発表しました。遠隔診断をしたり、患者の状態をモニターできるアプリがすでにあるようですが、今後FDAが規制対象にするアプリは、既存の医療機器の付属品として作動するアプリが主になるようです。
例えば、スマホやタブレット端末を通して送られる医療画像により医師が診断を下すようなアプリとか、スマホ端末で心電図を測定するようなものです。FDAとしては、一般ユーザーへの販売やiTunesのような販売サイトを規制するつもりはないとしていますが、このようなFDAの方針に対して、民間からは歓迎の声があがっていて、多くの企業のアプリ開発を後押しするだろうといいます。
シアトルの研究者とワシントン大学のチームでFDAに申請中のアプリ、SpiroSmartは、スマホのマイクで肺の肺活量を測るアプリで、喘息や呼吸器系の慢性疾患をもつ患者さんには朗報です。というのも、従来自宅で測定するためには、数千ドルもの機器が必要でした。別のデバイス付アプリでは、スマホをバイオセンサーにして、食べ物の中のアレルゲンを調べます。
イリノイ大学の開発したデバイスは、200ドルほどの光学部品を使っていますが、5万ドルする研究用機器と同等の性能を持つといいます。HealthTapというアプリは、緊急事態が発生時に医師に自由に質問をすることができるアプリ。無料の質問受付の他、有料オプションとして検査結果を送信すると医師に詳しい説明をしてもらうことができます。
個人的には、スマホのカメラとフラッシュで心拍数を測定するアプリを見て驚いたことがありますが、本当に何でもスマホで安く簡単にできるようになっていくのですね。

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