気になる数字

【 25万人に激増 】


ヘルメットでは脳震盪を防げない

アメリカの調査によると、2009年に19歳以下のスポーツ選手で脳震盪で病院に運ばれたのは25万人におよび、2001年の15万人から激増しているそうです。
脳震盪の危険が1番高いのは、男子のスポーツではアメフト、次いでアイスホッケー、ラクロス、レスリング、サッカー。女子ではサッカーとアイスホッケーが1番で、サッカーやアメフトのヘッドギアが脳震盪のリスクを軽減するという科学的根拠は見あたらないといいます。
ヘルメットはそもそも脳震盪を防ぐためにつくられてはおらず、ヘルメットのメーカーは「アメフトでのボディコンタクトは、脳震盪やその他の脳傷害を引き起こす危険性があり、ヘルメットはそのようなリスクを防ぐことができない」という警告を以前からしているそうです。
一度脳震盪にかかった選手は、さらに危険な傷害に見舞われる可能性があります。完全に治癒しないうちに再び運動をすると、さらに重篤な脳傷害を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
この調査では、自分が脳震盪の疑いがあっても、仲間にそれを打ち明けることが難しいスポーツ特有の風土がある、と指摘していますが、選手を見守る回りの眼が大事と肝に銘じたいものです。

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