気になる数字

【 64% 】


最近アメリカでは、立ちながら仕事ができる机やトレッドミルと一緒になった机が人気。

アメリカのUpDeskという製品は、脚の長さを自由に調整できるので、ふつうに椅子に座って使うこともできれば、脚を伸ばして、立って使うこともできます。しかし、専門家は、じっとしている怠惰な生活が身体に悪いのは間違いないが、このような机が身体に良いと断定するには科学的根拠が足りないといいます。
最近の研究では、心拍数を大きく変化させたり、汗をかくほどの運動でなく、日常活動で引き起こされる低レベルの微細な筋活動がとても重要だと報告されています。たとえば、行列を作って順番を待っていたり、仕事場にゆっくりと歩いたり、家事をしたりといったことです。こうした活動は、筋肉をほとんど動かさず、ほんのわずかなカロリー消費ですが、一日を通じて蓄積されます。
日常活動を数時間せずにじっとしていると、体内のブドウ糖や脂質の量を制御している酵素が減少してくるのだそうです。また、運動をしたからといって、日常的な活動量の代わりにはならないようです。1週間に23時間のデスクワークをしている人は、たとえ定期的に運動をしていたとしても、1週間に11時間以下のデスクワークの人に比べて心臓病で死ぬリスクが64%も高いという研究結果もあります。
立って仕事をする机にトレッドミルをつけて、仕事をしながら運動ができるようにしたものもあります。しかし、アメリカの多くの家庭では、昔買ったトレッドミルはほこりにまみれているようですので、効果のほどは不明ですね。
スタンディング机は500ドルから、トレッドミル付の机は800ドルからあります。一度試してみたい気もしますが。。。

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