気になる数字

【 17%が肥満 】


子どもの体力が低下しているのは、世界的な傾向のようです。過去50年の世界28の国、2,500万人分の研究を調査した結果がアメリカ心臓学会で発表されました。 発表によると、75年以降10年で5%ずつ世界的に心肺機能が低下、30年前に比べて1マイル走は1分30秒遅くなっていて、親の世代と比較すると運動能力が15%低下しています。大人になったときの心疾患リスクを減らすためには、子どものうちに運動する習慣をつける必要がありますが、アメリカでは、持久力が70年から2000年にかけて10年ごとに6%ずつ低下しています。
運動能力低下の一方で、子どもの肥満は3倍に増加、今では青少年の17%が肥満だそうです。
1日60分の運動、とりわけランニング、スイミング、サイクリングのような運動をするよう、研究者は呼びかけていますが、子どもたちの親を見ると、その8割はアメリカ政府の提唱する運動レベルを満たしていないとのこと。親が率先して動かないと子どももテレビゲームの前から離れない、ということでしょうか。
もう一つ興味深いのは、当社発行「運脳神経のつくり方(深代千之先生著)」の中でも紹介していますが、運動能力と学力の相関関係。運動強度が中から高レベルの運動を習慣的に行っている子どもは、そうでない子どもよりも学力が高いという研究も発表されています。

戻る