気になる数字

【 1日26分から73分に増加 】


ベッドに横になって、1日8時間、4日間連続でテレビゲームをしていた人が病院に運び込まれたそうです。診断は重度の静脈血栓塞栓症、つまりエコノミー症候群でした。本人は、2日目に体の異常に気付いたそうですが、そのままゲームをして4日目になってやっと医者にかかったそうです。
エコノミー症候群はそのまま放置しておくととても危険で、時には死に至ることもあります。この患者の場合は、薬でなんとか血栓を溶かすことができて一命は取り留めたようですが、テレビゲームをしているうちに肺塞栓症になるケースが増えていると専門家は指摘しています。
1日のテレビゲームに費やす時間は、1999年にはわずか26分でしたが、2010年には1時間13分にまで増えているそうです。2011年にはイギリスで1日12時間もテレビゲームをしていた人が、エコノミー症候群で死亡したそうです。
テレビゲームの場合は、ゲーム終了までじっとしていることが多く、テレビ等よりも体を動かさない状態が長く続きがちです。 また、エコノミー症候群を発症する人たちは、たばこや経口避妊薬を飲んでいる等、2次的なリスク要因を持っていると、心臓専門医は指摘します。
脚のむくみ、手足の痛み、片方の靴がきつく感じる等の症状が出たら、要注意です。飛行機に乗っているときだけでなく、家で長時間同じ姿勢でじっとしているだけでも十分危険です。
先週のコラムで、日常生活の活動量を増やすということを取り上げましたが、まさにこまめに動くことが大切なようです。

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