月1回連載
内田 和美の「フィットネス指導現場あれこれ」
第3回:「指導について その③」
指導ポジションを変化させ参加者のモチベーションをあげよう!(観察とコミュニケーション)
皆さん こんにちは!内田和美です。
都内フィットネスクラブを中心に、快適な毎日が送れるようココロと身体のサポートをしています。
今回は、指導ポジションを変化させて参加者のモチベーションをあげることを皆さんと考えていきましょう。
あなたは今日のレッスンで何人の方とアイコンタクトが取れましたか?
レッスン中、お客様の笑顔に触れることができましたか?
スタジオの後方や隅にいる方の顔を見ることはできましたか?
レッスンが終わった後のお客様の表情はいかがでしたか?
参加者の中に入りコミュニケーションをとることが苦手な方、クラスに一体感が欲しい方 、ライブ感を演出したい方、より参加者の能力を引き出したい方にお勧めの【お客様の中に入りコミュニケーションを取る方法を図式化したもの】をご紹介致します。
これは、私が以前インストラクター養成コースに携わっていた時にコース生のドリルとして利用していたものです。
後方に居る方、隅っこに居る方まで満遍なくコミュニケーションをとることができます。
1人でも多くのお客様とコミュニケーションを取れるようになると、信頼関係から安心感が生まれ、クラスにも活気が出て来ます。
最近流行のプレコリオなどはプログラムのコンセプトやマニュアルなどで指導ポジションの規制があるようですが、そうでない場合は是非参考にしてくださいね。
■指導ポジションを変化させること のメリット
インストラクターが様々な角度から参加者を観ることにより、クラス全体の様子を把握し確認することができます。参加者の苦手な動きや得意な動きが確認できる上、個々の動き方の癖なども見えてきます。また、段階的指導の見直しをはじめ、プログラムの改善点も見いだせます。
個々に視線を配れるようになると【落ちこぼしてしまう参加者】がいなくなります。
まんべんなく参加者に視線を配ることでインストラクターの熱意が伝わり、クラスに温かみが出てくる…これがクラスの一体感となるのです。
参加者が楽しんでいる表情を見ることができるのは、インストラクターとして最高の幸せですね!
参加者側のメリットとしては、インストラクターが近くに来てくれることで親近感が湧いてきます。観てもらっているという安心感が生まれ、レッスンについていける!クラスに参加して良かった!という前向きな気持ちになります。レッスンを楽しんでいる姿、頑張っている姿をみてもらえることの喜びを感じるようになります。
運動することの楽しさが実感できるようになると、運動効果も出てきます。
ここで、基本的な4つの指導ポジションの種類と活用の仕方をご紹介しましょう。
■基本の指導ポジション
①対面
参加者と向かい合って指導する方法
鏡のない施設で活用すると良い
コミュニケーションが取りやすい指導ポジションとして推奨されているが、必ずしも対面が有効であるとは限らない。なぜならインストラクターと向かい合わせに緊張してしまう方も少なくない。参加者の経験値、年齢層に考慮すること。また、動きの種類やステップなど下肢の動きの種類により使い分けることが大切
②背面
参加者に背中を向けて指導する方法
鏡があるスタジオでは同じ方向での指導が分かりやすい。対面同様、動きの種類やステップなど下肢の動きの種類により使い分ける
③並列
参加者の横に並び指導する方法
左右に体重移動する動きの時などに活用すると良い
ステップタッチ、横方向への移動など
④横向き
肩関節股や関節屈曲/伸展の関節動作など
足の歩幅など関節の可動範囲を見せたい時に活用するとよい
以上の様に指導の内容を考慮しながら、ポジションを選択します。
いよいよ積極的に参加者の中に入る方法をご紹介しましょう。
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“筋”曜どうでしょう
筆者はトレーニング指導から小説の執筆までマルチな才能を誇る、
F FitnessSupport(エフ・フィットネスサポート)代表の伊藤謙治氏!ネット上のさまざまな筋トレ動画を紹介しつつ、筋トレに関するあんな話やこんな話をウィットにとんだ語り口で紹介!
【 第18回 ビッグ3、最後の砦! 】
ボンジョルノ。Twitterとか見てると、『#RTされた数だけ好きなものを3つあげる』みたいなハッシュタグをよく目にします。「......ていうかそれ、3つじゃないやんけ!」とモニターに向かって思わずつっこみたいところですが、そっとしておきましょう。ちなみに私の好きなもの3つは、小説とアニメとゲーム! 『君の名は。』もやっとレンタルで見れました! 聖地巡礼とかしちゃいましょうかね。ぐふふ。
あ、「なんだよ、その筋トレと全然関係ないオタクなラインナップ」と、今週もとなりにいる筋次郎が、冷たい目で見ています。いいじゃんか。そういう君の好きな3つはなんなのさ。
え? 何? ペクトラル・メジャーと、ラティシマス・ドルシと、グルータス・マキシマス?
......案の定だけど、全部筋肉じゃん。しかもわざわざカッコつけて英語にしてるし。素直に大胸筋と広背筋と大殿筋って言いなさいってば。ついでに言えば、全部メジャーな大筋群だし。ベタだなあ、もう。
まあ私と筋次郎の偏った趣味はさておき、じつはエクササイズにも、おすすめの3つがあるんです。その名もずばり、「ビッグ3」! トレーニングにおける基本ですしエクササイズ自体もよく知られたものなので、この機会に是非覚えておいてくださいませ。その3つとは、
・スクワット
・ベンチプレス
・デッドリフト
です。ね? どれも有名でしょ? 『"筋"曜どうでしょう』でも、すでにスクワットとベンチプレスはご紹介済みなので、今回は満を持して最後の砦、デッドリフト先生をピックアップします。
動画は、こちら!

ついでにもう一丁!

......あれ......ベンチプレスでも似たような光景を見た記憶が......。しかも2つ目なんて、「SEXY HUMAN DEADLIFT」ですよ。なんですか、そのわかりやすいネーミング。いや、たしかにちょっとセクスィーですけど。
動画のおねーさんたちは人間でやってますけど、もちろんバーベルやダンベルでやるのが普通です。床に置いたそれらを、腰ではなくて下半身で床をぐっと押しながらしっかり持ち上げましょう。
コツとしては、
・背中~腰を丸めず、胸を張った姿勢を維持する。
・下半身をしっかり使う
・バーベルやダンベルが身体のすぐそばを通るように
といったところです。
高重量を猫背のまま行なったりすると、腰を痛めますから気をつけましょう。逆に言えば、正しいデッドリフトを身につければぎっくり腰予防にもなるので、そういった点でもおススメです。
「スクワットと何がちがうの?」とよく聞かれますけど、簡単に言うと「スクワットよりも背中を使う」ことや、「股関節の伸展をより意識しやすい」ことなんかが挙げられます。床から重りを持ち上げるだけなので、安全性が高いのも隠れたメリットですね。
ちなみに名前の由来は、戦時中に遺体を持ち上げるときの格好だから、とか、床の上で動かない重り=デッドウェイトを持ち上げるから、とかの説があるそうです。
何はともあれ、スクワットにプラスしてやっておくと色々いいことがありますよ。夫婦やカップルで動画みたいにヒューマン・デッドリフトすれば、スキンシップにも......って、おい、筋次郎、なんだよ!その顔。まさか、私でヒューマン・デッドリフト――うわ、おい、やめ......。
で、ではまた次回。チャオ。

コメント:
ベンチプレス、スクワットとならび、エクササイズの「ビッグ3」に数えられる超メジャー種目です。重いものを持ち上げるフォームが身につくので、じつはぎっくり腰予防にも効果的!
強化部位:
大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)
、大殿筋、脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)
*筋肉動画図鑑で一つひとつの筋肉を詳しく見ることができます。
『“筋”曜どうでしょう』 他の筋トレはこちらから
発行・ラウンドフラット 知っ得編集部
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