西端泉先生の「これが本当の健康づくり運動」
やってはいけないエクササイズ
第8回 【腹筋運動(上体起こし運動)―後編― 】
【カールアップの問題点】
前回は、カールアップとシットアップの違いを解説し、シットアップの問題点を指摘しました。今回はカールアップを解説します。
カールアップでは、腸腰筋はほとんど活動しないはずなので、椎間板や椎体に加わる圧縮力はその分小さいはずです。表1には3種類のカールアップにおける腰椎に加わる圧縮力が示されています。
最も圧縮力が強いのは「膝を交差させたカールアップ」です。これは、一般的にはクランチとかクランチャーとよばれる腹筋運動です。でも、その値は、わずかではありますが、3000ニュートンを下回っています。また、普通に行われるカールアップの場合は、足を固定してもしなくても、腰椎に加わる圧縮力は2000ニュートン前後なので、全く問題はなさそうに思われます。しかし、それでも問題があります。
その問題点は、カールアップの最中に腰椎を屈曲させることです。

【腰椎を屈曲させると】
従来のカールアップでは、腰背部を床に押し付けるように(ペルビックチルトともいわれる)、すなわち、腰椎を屈曲させながら実施するように指導されてきました。仮に意識的に腰椎を屈曲させようとしなくても、腹直筋が恥骨に停止していることによってカールアップの最中には骨盤を後傾させる力が加わるので、腰椎は自然に屈曲します。この結果、腰椎に加わる圧縮力が、椎間板ないしは椎体に偏って加わるのです(図1)。
健康な腰椎は、立位姿勢では前弯しています。前弯する理由は、椎体の前と後ろ側の厚みがわずかに異なっているからです。前の方がやや厚いのです(図1では上側)。そのような状態の腰椎を屈曲させると、椎間板や椎体は前側(図1では上側)で強く圧縮されることになり、椎体の圧迫骨折や椎間板の損傷を引き起こす可能性を高めます。

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第2回 【GYMNIC(ギムニク)のボールを使ってストレッチ】
ボールは買ったけど使い方が分からない、大きなボールを膨らませても邪魔になるという方は、手に乗る大きさのソフトギムニクボールがおすすめです。
ボールって運動の時に使うのでは?と使い方を制限してしまうともったいない!
普段の生活に取り入れるのが一番です。
簡単で取り入れやすい使い方を数回に分け、例を挙げてみます。
【胸を開いてストレッチ】
寝る前のストレッチです。
ボールは8割ぐらいに空気を入れ、柔らかい状態にしておきます。
布団やベッドの上に膨らませたボールを一つ置きます。
そのボールが背中にくるよう仰向けになり寝転がってみましょう。
手と足は大の字を描くようにして広げます。
普段の生活しているときよりも少し息がしやすいように感じませんか。
パソコンの仕事、車の運転、スマホの操作などで
背中が丸くなり猫背になっていると呼吸が浅くなります。
特に冬は毎日の気温が低いため体が緊張していることが多いです。
この方法でストレッチをすると胸が開き自然と呼吸が深くなることと、ボールの上でゆらゆら揺れているとリラックスでき寝つきも良くなるように感じます。
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使うときには身体に痛みを感じない程度に伸ばしてください。
そして、眠るときにボールは外してくださいね!
株式会社ギムニク 河島 由季
今週の検定問題
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見るみるわかる 骨盤ナビ
立ったとき、歩いたとき、なんだか体のバランスが悪いなぁ、と感じたことはありませんか?体の中心にある「骨盤」は上半身、下半身の筋肉と繋がり、「ゆがみ」や「ゆるみ」を引き起こしています。
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